昔を懐かしみ学ぶ①サイボーグクロちゃん
この間、少し片づけをしていたら、昔大好きだった本が数冊発掘されました。
今回は、いまだに私の人生で最高傑作と思っている「サイボーグクロちゃん」。
今は亡きボンボンの一時期は看板的な漫画でしたね。
一番好きなキャラは言うまでもなく、クロちゃんです。
二番目はグレー。
超カッコよいですよね。うわ、ノスタルジー。
私があの漫画で一番好きなところは、クロちゃんがツンデレながら大体のところで筋を通すところです。
様々な出会いを経ていながら、最終決戦ではグレーの言葉を思い出したり、結局はじーさんばーさんを一番大切に思っていたり・・・。
優等生ではないけど、一本筋が通ってて、仲間(敵?)である剛、ミークン達もすべてひっくるめて守っているところが好きです。
ゴローが出てきた辺りでなんだか失速したように感じますけどね。
痛快な漫画だったのに最終回付近はどうにも暗くて・・・。
そして、何より「最強ではない」ところがすごく好きです。
読み返すと、クロちゃん、負けてばっかりなんですよね。
機械仕掛けが前提とはいえ、機械の身体でなければ負けてるところ多い。
そういえば初登場時のミークンにも負けてない?君?
ロミオには追いかけっこで負けてし、子供出来た後も歩道橋のオチがなければ負けてたなぁ。
勝ちようがないけど、ヘビビンガーにも・・・あれ?ゴッチにも車で捕まっててミークン出てこなければ負けてたような・・・。
・・・・これだけ負けててもあれだけ魅力のあるキャラなのだから、すごいですよね(笑)
少年漫画だったのにも関わらず、不快名言が多数あったのもクロちゃんの特徴ですね。
少しエッチな漫画が多かったので、特殊性癖に目覚める子がいたり、ロックマンやガンダムでは普通にキャラが死んでたり、ボンボンは少年漫画というにはなんだか怪しいラインだった気がします(笑)
・大切なのは「なにになりたいか」じゃなく、「どうなりたいか」だ。
コタローの父がコタローに語った言葉です。
多分、これが一番有名なんじゃないかな。
搭乗時から何度もぶつかった親子。
最後に父がコタローに「ゆめはあるか」と聞いた時・・・じゃなかったっけ。
いまだに私はこの通りに生きてます。
整体師、という今の仕事も「人を治す仕事」と頭を引き締めなければ、ただのマッサージ屋と変わらなくなります。
勿論、マッサージ屋の方々は「人を揉んで喜んでもらいたい」という気持ちの元やっていれば問題はありませんね。
しかし、私は人を治す仕事、としてこの業界に入ったので、「整体師」ではなく、「人を治せる仕事」をすっと推し進めています。
この言葉はいつまでも心の中にとどめておかないといけませんね。
・この世界は俺達にとっての現実であって、コタローにとってはただのファンタジーだ。帰れ。
これまたコタロー関連。コタロー関連は名言が多い・・・というか、ブラックな話が多い。
コタローというキャラが幼くして天才で、でも内面はちゃんと子供を宿しているからそうなるんでしょうけどね。
ロミオとジュリエットが焚火にロケットをくべたせいで異世界に飛ばされた時の長編の話。
異世界編ともいわれますね。
家の雪下ろしのために火をガンガン焚いて溶かすっていうのはこの漫画ならではの発想(笑)
現実に戻る方法が見つかったとき、コタローの「僕も一緒に残るよ」的な会話の時にガーニー(一緒に旅していた男)から出た言葉。
コタロー自身、天才なのに活かすところが無かったり、でも今回の旅では知識をフル動員できたりして、もしかしたらそこで自分というものを見つけたのかもしれませんね。
しかし、彼の生きるのは現実・・・そして、その現実ではまだ何も成し遂げていない。
逃げてばかりじゃダメ、ということですね。
初登場時もアメリカ軍に喧嘩を売って、でも別に負けて死んでも良いと思っていたり、冷めているようで、悲観的、現実逃避を良く図っている、といえばそういうキャラなのかもしれません。
知識も知恵もよく回りますが、精神年齢は幼く、危ういところが多いキャラでしたからね。
我々も気が付かず、いろんな世界に逃げている部分があるかもしれません。
仕事を投げて趣味に没頭したり、逆に仕事に没頭することで家族をないがしろにしたり。
趣味や仕事など、それだけをしていればよい、とういのはファンタジーと言えるかもしれませんね。帰れ。
・「ルール違反をしちゃいけない」ってルールはなかったぜ
戦ごっこ?の時、クロちゃんチームがしたルール違反を肯定する子供の発言。
子供たちがガトリングを使ったり、鉄パイプで殴りあったり、なかなか激しい漫画ですよね。
すぐに取り合いになってゴチャゴチャになりますけどね。
結局、ルールっていうのは安全のために定められていたりします。
それを破ることで、どんな損害があるか、考えられない人すらもまもるのが、ルールなのです。
なので、上記の発言なんかは結局ガトリングを取り返されて自分らが危なくなる、というのを起こしているわけですね。
ルールの意味を考えるには、破ったときのリスクも一緒に考えられるようになりましょう。
本当に面白くて、なんとなく思い返す漫画です。
ボンボンなので文字数が多くなく、簡単に読めるのも利点。