「助けてもらう」を考えない
私は基本的に一人ですべてできるように、様々なものに対して向き合っています。
日常生活は勿論として、仕事も、調べ物も、対人関係もですね。
そんなの当たり前・・・と思う人が多いと思いますが、本当にそうでしょうか。
家事は奥さんや親任せ、仕事は面倒なものは全部後輩に任せ、疑問があれば何でも上司に聞き、大勢のグループにいると落ち着く。
これらは全て人任せです。
そして、それは他の人に助けてもらえる前提での動きと言えます。
勿論、それそのものの考え方は別に悪くありません。
助け合いが大切、というのは近年良く言われますしね。
しかし、問題はただの歯車になっていることに自分が気が付いていないところです。
要領が良い人間は何故要領よく仕事をこなせ、人に仕事を降れるのか。
最終的には「俺が全てやれば問題ない」という確固たる自信があるからです。
当たり前ですよね。
自分が楽に動くためには、全ての物事に対して、どのくらいの時間がかかり、労働の負担はどれくらいで、何なら省略できるか、どのポイントが重要かを理解していないといけません。
そうしないと人に仕事を振っても、仕事の終わるペースもわからなければ、どの程度疲れるかもわかりませんし、短縮させるためのアドバイスも、チェックする際のポイントも何もわからないままです。
知っていれば人に振るのは勿論、自分でやったときもパズルのように時間と体力を図ってはめていくだけなので、超簡単なのです。
だからこそ、「最終的には俺がすべてやる」というスタンスで動けるので、要領よくサクサクと動けるわけです。
正直、元々人に振った仕事も期待してません。
終われば、やってくれたらラッキーくらいで振っています。
だからこそ、失敗してもイラっとしませんし、成功したらほめることができるのです。
これが、はなから人にやってもらうことを大前提にしていると、
「何故あいつは使えないんだ!」
「あいつはなんて仕事が遅いんだ!」
となるわけです。
変な話ですが、人に起こっている奴ほど、人に依存し、仕事を丸投げしている無能なわけですね。
勿論、大企業などになれば社長が末端の仕事をしらないのは仕方ない部分はあるでしょうけどね。
初めから助けてもらおうとは思わない。
そうすることで、周りの人間への期待がなくなり、その結果、自分で様々なことを理解し、物事が見えてくるので、要領よく動けるのです。
他者にグチグチ文句を言っている暇があれば、自分がサクサク動きましょう、という話ですね。
最後に後輩育成の時、無能の指導言葉を一つ。
「俺がやろうと思えばできるけど、キミの成長を祈ってるからやりきってみてくれ」
切羽詰まってもこれを言ってくる上司や先輩はただの無能です。
成功しても失敗しても、その先輩は目の上のたんこぶにしかならないので、それ以降の仕事はなるべく聞かないようにしましょう。
後輩育成なんて時間と余裕のある時にするものです。
もしくは、余裕がなくてもたっぷり取るものです。
それが理解できていないのであれば、その人は後輩育成はできません。