働くべき時間と、働かないべき時間
以前働いていたところの社長は、人が働いているときに働かず、人が休んでいるときに働く社長でした。
勤務時間の30分程度前から働き始め、勤務時間が30分すぎたくらいには皆、社長がどこに行ったか知らないのです。
そして、決め言葉は「俺は5時から仕事している」でした。
まあ、5時から仕事しているわけないんですけどね。
何かものをもらいに行くとき、8時くらいに行くと眠い目をこすっているので。
ネット上で良く聞く言葉で「人が頑張っていない時こそ頑張る」というようなものがあります。
これを勘違いしている人は「人が働いていない時だけ働く」という奇々怪々な解釈をしているのです。
日中の仕事時間には当たり前に仕事をし、他の人が遊んでいる休日などに、人に差をつけるために働け、ということなのに。
・・・当たり前と思いましたよね。
でも、前の会社の社長のように頭が残念な人は間違えて受け取っているのです。
勿論、人が働いていない時の方が静かだったりするため、集中しやすいという利点はあります。
しかし、個人経営の人ならともかく、一般的に働いている人は人が働いている時こそ働かなくては、非常に効率が悪いのです。
なんせ、物事の確認や、進行の共有などは相手がいて初めて成立するものですから。
それを、謎の解釈で時間をずらして一生懸命働いても、物事は進みません。
また、別の上司は良く仕事を持って帰ってました。
良く口にしていたのが「俺は家に帰っても仕事をしている」でした。
・・・バカじゃん。
ブラック企業は仕事そのものの量はバカなので割愛するとして、一般的な普通の企業では仕事を持ち帰らないといけないのは無能の証だと思っています。
勿論、一時期何かの企画などを持ち帰る、というのは仕方ないと思いますが、それがスタンダードになっているのはブラック企業かシンプルに無能なだけです。
その上司は勝手に仕事を自分で増やす人でした。
その結果、仕事が山盛りになり持ち帰らないといけなくなっていたのです。
それにも関わらず、それを誇っているのだから始末に負えませんね。
働くべき時間は、仕事中です。
そして、仕事中に如何に効率よく働くか、が最も重要です。
職場で有能か無能かは、ここに全て収束します。
だって、想像できる優秀な奴は大体勤務時間内にしっかりと終わらせてますよね。
仕事の時間をオーバーしているのが当たり前、なんて人間は無能の極みでしかありません。
自分を有能だと思っているのに仕事が時間内に終わらない人は、ただのブラック企業に勤めているだけなのですぐに転職しましょう。
しかし、周りの人が当たり前に終わっているのであれば、あなたはただの無能です。
早急に仕事を早く進める方法を考える必要があります。
仕事効率を上げるはじめの一歩は自分の現在の状況を正しく認識することです。
例えば、無能がホワイト企業に勤めていて、仕事が終わらないのを会社のせいにしていたら、それはどうしようもないです。
逆に、超有能なのにブラック企業で働いていて、仕事が終わらないのを自分のせいにしても、一生状況は好転しません。
ブラック企業に勤めていると、要領の面ではどんどん悪くなっていきます。
なんせ、勝手に身体が悪くなるので、知らず知らずパフォーマンスが落ちていきますからね。
落ちたパフォーマンスを戻すには、健康になるしかありません。
しかし、健康を戻すには時間がかかります。
だからこそ、自分の正しい能力を見極め、正しく対処する必要があるのです。
本当は無能でも、有能でもどうでもよいのです。
自分の今の能力はどうだからこそ、どれを変えないといけない。
これを認識するためにも、しっかりと自分の現状を把握してくださいね。