自分の能力、把握できてる?
私の生まれた町は新興住宅地でした。
新興住宅地って、結構裕福層というか、若くてお金のある人たちが意外と多いんですよね。
今はわかりませんが、少なくとも私たちの親の世代はそうだったようです。
新興住宅地は、今まで住宅地として使われていなかった山や畑を開発して、新しい街を作っています。
そのため、道路を挟んで古くからいる人たちと、新しく入ってきた人たちにわかれたりするわけですね。
そして、古くからいる人たちは地主様もいれば、お百姓さんもいて、新しい人たちはイケイケな人たちもいて・・・となかなか混沌とした地域になるわけです。
親ガチャという言葉は凄く嫌いですが、残念ながら、それは実際にあると思います。
勿論、超がんばればそんなもの関係ありませんが、そもそもその超がんばれるという気質すら、教育のたまものでしょうから、生まれた環境はかなり重要と思います。
しかし、残念な人は多いもので、その気質がなく、頑張ってもいないのに自分には能力があると勘違いする人達もいます。
小学生からの同級生で、頭が悪いため、単位が取れず、大学に5年通っていたやつがいました。
卒業してからは、パチンコ屋で3年くらいフリーターをしていたでしょうか。
特に夢もなく、「俺はフリーターで良いんだ」なんてことを言っていました。
なんの機会かは知らないのですが、急に思い立ち就職活動をしたようです。
そして、新宿で面接をし、募集内容を見て愚痴っていました。
「週休1.5日で給料20万とかやってらんねーわ」
・・・いやいやいや。
労働基準法などは詳しくないので割愛します。
それに、その話をすると疲れるので。
ここで考えてほしいのが、上記の人間をあなただったらどのくらいで雇いますか?という話です。
26歳男性。
三流高校卒業後、三流大学に進学、1年瑠年し卒業後、3年間のパチンコ屋でのフリーター。
この度、一念発起して就職活動に来ました。
・・・私はそもそも、この人材は雇いたいとは思えません。
勿論、潤沢な資金のある会社であれば、雇っても良いでしょうけど、そもそもそんな場合にはこんな人材を拾わなくても、良い人材が集まるはずです。
つまり、この履歴書を提出され、「面談しよう」と思っている時点で、人不足や売り上げが上がっていないから、安く雇おう、というのは確定なのです。
ここで、安く雇うとはどういうことでしょうか。
一日の労働時間は同じとして、週休2日で25万と、週休1日で27万だったら、後者の方が安く雇われています。
給料そのものが多いとかは関係なく、あくまでも時給換算したときにいくらになるのかが重要です。
だって、あなたの一時間に会社が出す値段はそれなのですから。
あなたの一か月に別にお金を出すわけではありません。
会社にいる、会社の仕事をしている時間にしか、給料は発生していないのです。
だから、人が居なければ雑務も溜まるでしょう。
雑務に関しては、一般企業であれば優秀、無能は関係ありませんね。
それ以上に時間をしてくれて、安く雇えるのが最重要でしょう。
なので、一般企業であれば、雑務が前提なら、その人の能力なんてのはどうでもよくて、安く雇えるのが最重要なのです。
だって、時間がかかろうが何しようが、勝手にそいつを残業させれば良いのですから。
勿論、雑務でも優秀であればそれは喜ばしいですが、そんな人材はすぐに雑務は卒業させられるでしょうね。
だって、優秀なら雑務に似たようなお金を生む仕事をさせた方が良いですから。
なので、上記の人材であれば、安く雇って雑務をさせるくらいしか使い道はありません。
だって、今まで頑張ってないんですもん。
使えると思いますか?残念ながら使えないでしょう。
悲しいことにさぼり癖というのはなかなか抜けません。
どんなに激しく教育しても、三十路程度が修正可能の最後のラインでしょうね。
だから、正直上記の彼を週休1.5日で20万円で雇うなんて言うのは、寧ろ優しい会社だと思います。
だって、私なら絶対に雇いませんから。
・・・という話を本人にしました(笑)
激怒されました(笑)
しかし、自分の能力を客観視できないせいで、今苦しんでいるのだから、客観視した能力で仕事をするのは大切だと思うのです。
職歴がある無しは大きいな差でしょうし。
ブラック企業だろうとなんだろうと、サラリーマンをしている、というのは大きいでしょう。
・・・というのが伝わらなかったんですけどね。
そこから彼とは縁を切ったので、其のあとどうなったのかは知りませんが、結局フリーターを繰り返していた、と聞いたような気がします。
そして、その後はどこか地方に行ったそうで・・・。
勿論、彼のように落ちている、一般的に見たら地雷の人材は全てをあきらめろ、という気はありません。
しかし、自分の能力を勘違いして、上に上に目標を持っていくのは間違いです。
薄給になるのは誰の目にも明らかです。
大切なのは、自分の能力に、自分だったらいくら出すか、という客観視です。
私の医療業界は特にその傾向が強いので感じますが、お金が欲しいという割に自己成長をしようとしていない人は非常に多いです。
客観的に見たときに、自分にいくら出せるか。
労働を頼むのに、いくら渡せるか。
それを認識しながら、自己成長をしてくださいね。