まずは一本絞り込む!
前職ではすごくバカな後輩がいました。
付き合いもよく、良いやつではあるのですが、仕事がほとんどできず指導した内容は忘れるし、手順を教えてもしないし、ややもすればさぼりだすし・・・。
・・・ろくでもないですね(笑)
しかし、そんな彼でも使わないといけないのが、私たちの仕事です。
物事の覚えが悪いのは、自分の中に確たる柱がないからです。
私の仕事で言えば、どこかの先生の考え方や、使っている手技ですね。
デスクワークの方からすると、先輩たちになるでしょうか。
そういう見本にする人を作った上でしか、様々な能力は伸びていきません。
木と同じで、勝手に枝や葉は伸びないんですね。
根っこがあって、幹が伸びて、枝が伸びて、葉が生えて、やっと花が咲き実になるんです。
能力の低い人は「取り合えずあれもこれもやってみよう」という考え方が多いです。
ここにきている方も「あれが合わないからこれを読んでみよう」ときているかもしれませんね(笑)
しかし、もうその動き方はやめないといけません。
石の上にも三年、という言葉があります。
日本ではとりあえず3年、という金言もありますよね。
3年という期間は、そのものが見え始めるにはちょうど良い期間といえます。
しかし、この3年はその一つのことをしっかりとやり続けるのが前提です。
同じ職場にいました。
でも、その仕事は適当にやって、メインは副職をしていました。
結局、3年たっても全然仕事のことはわかりません。
やはり、とりあえず3年は嘘なんだ。
・・・こんなんただのバカです。
また、期間に関しては1万時間の法則というものもあります。
どんなダメな奴でも、1万時間同じことをすればそれは優れたものになる、と。
一日5時間、週5日で換算すると、およそ8年かかります。
勿論、これは極論ですし、ある程度誇張しているとは思いますが、そうやって一つのことをやり続けるのが大切、という教訓にはなります。
ダメな奴、というのはこういうことが続けられないことです。
勿論、超有能な方であれば、1年とかで必要な能力をつけられるのでしょうけどね。
一番初めに書いたバカな後輩君は、それらを統合して、3か月間、いくつかの仕事だけさせることにしました。
3か月もたてば、それらの要領の良い進め方や、それらを他の仕事へ応用する方法も見つかったりします。
そうやって、ひとつずつ積むことで、様々な仕事へ物事を変換することができるようになるのです。
自分は無能だ、と思っている方がいるとしたら、それは耐久力と物事の経験の少なさのせいです。
とりあえず、毎日何かを3か月続ける。
これから始めると、色々と発見や応用が伸びていくのではないかと思います。