「要領悪い」は「悪」じゃない。勿論「要領良い」も「悪」じゃない!
私は効率厨ですが、別に要領悪い人は嫌いではありません。
彼女は非常に「要領悪い側の人間ですし、良く付き合っている人も要領悪い人の方が案外多かったりします。
勿論、仕事の話などをする時は要領良い人の方が良いですけどね。
しかし、我々の人生は仕事だけで終わるものではありませんので、要領悪い人=ダメ人間、というつなげ方は詭弁なのです。
何より、仕事でも別に要領悪い人間が悪ということはありません。
そりゃ、要領良いに越したことはありませんが・・・。
昨今のテレビなどではなぜか要領の良い人間は正義に描かれることが多いです。
スムーズに仕事をするので、嫌な奴に仕立て上げるのは簡単なんでしょうね。
また、世の中要領悪い人の方が多いので、そちらを悪訳に仕立てた方が共感を得やすく、ひいては人気になりやすいんでしょうね。
要領悪い人の一番の問題は、速度が遅いことです。
それを無理やり丁寧だのと言いますが、それは別に利点でも何でもありません。
要領悪い人の一番の利点は「物事をきっちりとやりきる」ところにあります。
要領良い人は作業などが非常に苦手です。
省略できず、絶対に固定化されたような時間がかかるので、非常にストレスがかかるわけです。
しかし、要領悪い人たちは、省略など考えず、堅実にしっかりとやります。
これは凄い利点でしょうね。
ただ、あくまでもそれは得手不得手の話ではなく、好き嫌いの話でしかありません。
できるのであれば、要領よくこなすこともできる、という必要はあります。
しかし、それらは必要でなければ絶対に手に入れないといけないものではないのです。
要領の悪い人達は、要領の悪い人なりの動きがある。
要領の良い人達は、要領の良い人なりの動きがある。
これは、他者だけでなく、自分にも置き換えて考えることが大切です。
自分は要領が悪いけど、どんどん要領を良く動こう!と思ってもおそらく失敗は多く重なっていきます。
しっかりと自分の長所と短所を見ましょう。
要領悪い人から見たら、要領よい人はズルをしているように見えるかもしれませんが、仕事量で言えば、実際のところはわかりません。
それどころか、速度が違うため、要領の良い人の方が仕事をしている可能性の方が高いのです。
しかし、要領の良い人も、要領の悪い人がただ仕事が遅いと思ってはいけません。
我々がやりたくないような堅実な作業は彼らが引き受けてくれているからこそ、我々は要領よく次々に仕事を終わらせることができるのですから。