ドムラス効率研究所

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知識と知恵の違い

一般的に「頭が良い」とされるのは、考える能力の高い人のことを指します。

しかし、こと学校などになると頭が良いとされるのは「勉強ができる人」になります。

これって本当に変な話ですよね。

勉強ができる人、記憶力の良い人とも置き換えられるのです。

 

一般的な企業で求められる人材はどんな人材でしょうか。

上司のいうことを聞いて、指示した内容をしっかりと覚え、その通りにする人が一般企業では求められると思います。

そうでないと普通の会社は回りませんからね。

そのため、学業の成績が良い人が普通の会社で求められる、というのは至極当たり前といえば当たり前なのです。

 

しかし、こと自営業などになるとどうでしょうか。

求められるものは、自分で考えて行動し、自分が先に立って動かないといけません。

記憶力が良かろうが、言われたことをしっかりとできようが、そんなものは取り立てて必要とはいえないのです。

 

それが、知識と知恵の違いですね。

知識は「いろいろなことを知っている」

知恵は「知識を組み合わせて編み出せる」

これらの違いは大きく、そして使われるものも全く異なっていきます。

 

勿論、上記の通り、知恵は知識の上にしか成り立たないので、全く何も知らないところから何かを生み出す、というのは不可能です。

火のつけ方を知らないのに炒め物の料理ができるわけないですからね。

 

しかし、実際に必要な知識というのはあまり多くないと思います。

私は勉強が大っ嫌いだったので、中学の成績はいつも下から3割程度の順位でした。

にも拘わらず、部活では練習効率を上げたり、カードゲームなどでは無類の強さだったりと、頭の回転は良かったのです。

 

おかげさまで、少し前の職場でも簡単なワード、エクセルを駆使し、仕事効率を上げたり、紙媒体をなくしたりと、効率化に関しては右に出るものはいませんでした。

正直、勉強なんていうのは浅くすれば良いのです。

エクセルの超難しいコードなんてのは、素人が知ってても仕方ありません。

一般企業であれば、そんなにしょっちゅう使うことはありませんし、他の人間が扱えないレベルのことをしても無駄でしかありませんからね。

 

大切なのは、小学校で教えられた範囲の知識を、いかに社会に持っていけるかです。

勿論、専門職などであれば、小学校の知識ではどうにもなりませんが、普通に働く分には漢字が読めて、日本地図が分かって、足し算引き算掛け算割り算ができれば、割とどうにでもなるのです。

 

それらさえあれば、後は観察力とそれらをいかに組み合わせるかです。

超難しいコードなんてのは、その都度検索すれば良いのです。

 

生活に困っていた李、要領の悪い人は知識ではなく、知恵が足りていません。

あなたに必要なのは真面目な読書ではありません。

人との会話や、本、ニュースなどをみて、どういう解釈をするか、どう考えられるかを追究していくのが、知恵を高める練習なのです。