ちょい見せ!健康塾!⑥栄養ドリンクという毒薬
「疲れたときは栄養ドリンクだよなー!」
栄養ドリンクは栄養があるのではなく、興奮剤です。
「えっ?でも、栄養って言ってんじゃん?」
そもそも、栄養ってなんでしょうか?
疲労が強い時に最も重要なのは何でしょうか。
身体の回復・・・つまり、身体を使わないことですよね。
「それと、しっかりと栄養を摂るのが大切だろ?」
いいえ・・・だって、栄養のあるものって、身体の中にどうやって取り入れられるかご存じですか?
「え?内臓で吸収するんじゃないの?」
身体が疲れているから、身体を回復させるために、内臓に栄養を送って吸収させるって、控えめに言って意味が分かりませんよね。
内蔵フル稼働しないといけないじゃないですか。
「でも、内臓が働いても、身体が休めれば良いんじゃないの?」
そうです、そこから勘違いは始まっているんです。
では、問題です。
身体の回復って何でしょうか?
「そりゃ、風呂に入って、栄養を摂って、ゆっくり寝て・・・」
風呂に入るのと、寝るのは何故身体を回復させるのでしょうか?
「風呂は身体を温めるし、寝るのは身体の力が抜けるから、かな?」
何故身体の力が抜けると回復するんですか?
「・・・ん?筋肉を使わなければ、勝手に筋肉が休まるから?」
勿論、それもありますが、メインは違います。
身体を回復させるには、基本的には血流が良くなる必要があります。
疲労物質などを流すためですね。
風呂に入るのも、身体を温めて血を早く回し、必要な個所に血流を送るため、身体がドンドン回復するのです。
「寝るのは?」
脱力して寝ることで、脳も使わず、筋肉の血流が良くなるので、疲労物質が流れやすくなります。
「じゃあ、栄養あるもの食って、回復できるようにしてあげないといけないな!」
はい、そこが間違っています。
先に書いた通り、栄養を吸収するのは内臓です。
そして、内臓を働かせるには、筋肉と同じように血液を回して働けるようにしないといけません。
しかし、血液は絶対量というものがあります。
ってことは、本当は身体を回復させたいのに、栄養をあるものを食べて内臓に血が集まった場合、本来回復させたい筋肉はどうなりますか?
「・・・減ってしまうのか」
そうです。
だから、本来は疲れ果てているときなんて言うのは、断食がベストなんです。
「え、でもじゃあ栄養ドリンクも関係なく全部駄目なんじゃん」
そうですね。
でも、栄養ドリンクにはさらに駄目な理由があります。
栄養ドリンクと言われるものの多くはカフェインが入っています。
カフェインの作用は知っていますか?
「目が覚めて、頭がしゃっきりするから、疲れて頭が回らないときに飲むと良いんだよね」
疲れているから眠くて休みたいのに、それを無理やり引き起こすって、拷問以外の何者でもないですよね。
「いや、でもしないといけない仕事もあるし・・・・」
効率をよくするものとしては、少し寝てから仕事するべきと思いますけど。
では、カフェインは何故メガシャキっとするか知っていますか?
「知らないかなぁ」
カフェインは自律神経の中でも、交感神経を働かせるので、頭を無理やり興奮させるのです。
だから、疲れの『感覚』は吹き飛びます。
脳を興奮させて麻痺させるからですね。
「ってことは、疲労無くなるんでしょ?最強じゃん」
いいえ、疲労は次に次に持ち越されるので、体力を前借しているものと思ってください。
「やめたときにどっと疲れが出るってこと?」
そうです。
しかも、それに加えて交感神経が働きやすくなっているので、疲れているのに眠れない状態になり、全く回復できなくなってしまうのです。
「最悪じゃん!」
勿論、全てにカフェインが山ほど入っているということはないと思います。
しかし、本当に疲れているときは栄養ドリンクなども飲まずに、さっと寝ることが一丸良いのを知っていてくださいね。