働かないふたりレビュー
久しぶりに商業ブログ!
滅茶苦茶面白い漫画があったので、レビューします!
一応、リンク張りましたが、「ピッコマ」ってアプリで最終巻以外は無料で読めるので、そちらがお勧めです・・・(笑)
この作品、タイトルの通り、ニートが主役の漫画です。
20歳を少し過ぎたくらいの兄妹がニートで、その周りの人達と織りなす日常系の漫画です。
最初の方はただただ緩くてなんだかボケーっと読めるものなのですが、巻が進むにつれてなんだか様相が変わっていきます。
勿論、悪い意味や怖い意味ではなく、ニートが主人公なだけに、色々考えさせられる内容になっているんです。
そして、その考えさせられる内容がかなり深かったり、急激に浅くなったり、そして何より、この登場キャラだからこそ言えるものが多かったりします。
主人公のニート兄。
海外を渡り歩いたり、コミュニケーション能力が高かったり、意外とモテたり、かなりの高スペックです。
しかし、かたくなに働かない!というキャラクターなのですが・・・地頭が良い設定がすごく生きているんです。
大体の話だと、問題が生じたとき、ベターだったり、世間的に良いとわれている閉め方をするのが殆どなのですが、なんせこの漫画、主人公はニート。
そもそも、主人公自身が正解ではありません。
キャラとしては、仕事しなくても良いじゃん、というスタンスで、でもお金には結構がめついです。
そりゃお金を稼いでないのだから当たり前なのですが・・・・なら働け。
私がこの漫画で一番良いと思ったのは、正義ではないものだからこそ、言えるという話も多いところ。
「ええっ!?そんなの社会的に許されなくないか!?」と思うようなこともありますが、そもそもニートという存在なので、一般的には許される存在ではありませんよね。
でも、確かに社会的なルールを度外視すれば、やりたいことをしたり、立派ではない対応をしたり、そういう普通はできないことをしてしまうのが、ニートだからなのでしょうね。
勿論、その対応は総合的に見たら100点ではありませんが、かといって、選択に上らないのはおかしいものも多かったりします。
そもそも、対応で100点満点なんてものはありませんし、一つの可能性としては大正解なのでしょう。
だから、この主人公はニートだからこそ、違う考え方をくれます。
それが面白くて、なんとなくグッとくるからこそ、引き込まれるんでしょうね。
狭くて駅から遠い家を「素晴らしい!」という話があります。
そもそも駅を使わないのだから駅から近い必要もないですし、そこに住む人は本を書く、読むことが趣味であり仕事なのだから、部屋の広さも交通の便もあまり重要ではないわけですね。
広くて交通の便が良いほうが良い。
これは固定概念としか言いようがないものなのでしょう。
数話後にあんなアパートで・・・と心配される話もありますが、一般的に考えればその通りですもんね。
そして、もう一人の主人公のニート妹。
兄に比べると低スペックでコミュ障で・・・でも、すごく優しく、物事を子供のように純粋にみられるキャラクターです。
仲が良いキャラは、大学生で力自慢の女の子、同じく大学生のLGBT疑いのイケメン、整形したキャバ嬢と、なかなか濃いメンツです。
この漫画の面白いところは、皆一般人が抱えるような問題を抱えて、一般的な考え方をしているところを、ニート二人がぶっ壊すところだったりします。
整形している子に
「なんで悪いの?」と聞いて、
「ズルして綺麗になったからだよ」と言われたとき、
「人より頑張ってお金稼いで、痛い思いして、綺麗になったことの何がズルなの?」と返していたのは純粋さ故でしょう。
こういう固定概念ガチガチのタブーにも踏み込んでいるのが、この漫画の良いところですね。
普段めっちゃ緩い漫画の癖に(笑)
あとは、強い女の子がいるのですが、その子が攻撃されているときに守れなくて謝ることも多かったりします。
そもそも「守ることが正解」という考え方もあるかもしれませんが、その謝罪にはその子も救われるのでしょうね。その辺はすごく難しい話。
その他面白いキャラが多いのですが、紹介しきれないのでこの辺で。
シンプルに面白いので、ピッコマなら無料で読めますし、読んでみてくださいね!
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