ニッチな商売でてっぺんを取りやすくするか、大衆向けの商売で地獄にまみれるか
前の会社の社長は、口には出しませんでしたが、多くの人から尊敬を集め、神様のようにあがめられたいタイプの人でした。
なので、他団体などのトップを指して「あの人はお金で人を集めようとしている」とか「良いものちらつかせて釣っている」ということを多く言ってました。
でもそれって、結局自分が同じ程度の価値観しか持っていないから鼻につくことで、実は同じことをしたいから、文句が出るんですよね。
社長は正直めちゃくちゃ能力が低かったです。
あ、これは悪口ではなく、単純に客観的な事実として、です。
私は、社長になる人間は別に能力が超高い必要は、必ずしもある必要はないと思っています。
社長になる人に必要な能力は、人心掌握能力と、旗振りと、客観性でしょう。
優秀なサブが居て、自分が道を示して、自分の能力で足りていないところを客観的に見れる、というのが最重要だと思います。
なので、本人の能力は別に低くても良いと思っています。
個人経営、個人事業主はそうはいかないですけどね。
自分で全部やる必要があるので、総合能力が必要になります。
・・・またまた話がずれましたが。
逆に言うと、あそこの社長は人心掌握能力は高かったんです。
ただ、客観性が絶望的に低かったので、そこの食い違いで様々な問題が起きていたんですけどね。
そして、優秀なサブも2人もいました。
しかし、旗振りが下手すぎたので、うまいこと扱えてませんでしたけどね。
私は、人が成り上がろうとするには、2種類の方向があると思います。
まず一つ目が、一般的な成り上がり方の「大衆向けの商売でトップに立つ」ことです。
これは超大変ですね。
そして、もう一つが裏道的なものになります。
それがタイトルの通り、「ニッチな商売でてっぺんを目指す」ことです。
スポーツに例えると、ハンドボールで日本代表になるか、野球で日本代表になるか、のようなものです。
野球選手なら何人か上げられますよね。
この辺の人たちはテレビでもよく見るので、知名度は高いでしょう。
でも、ハンドボール選手の名前って上げられますか?
競技としてはスピーディーで面白いですが、日本ではどうしてもメジャーな競技ではないので、報道されることが少なく、知っている選手なんていませんよね?
これが、大衆向けか、ニッチ層向けかの違いです。
あ、別にそれを元々狙ってしている、なんて失礼なことは言いませんよ?
好きになったものがたまたま大衆向けだったり、ニッチ層向けだっただけ、と思います。
ただ、逆に言うと、商売としては、それが作戦に練りこめるのです。
ニッチなものというのは、総人口が少ないので、トップはある程度近くにあります。
何万人の中の一位と、何百人の中の一位では、なれる可能性が全然違いますよね。
だから、ニッチ層向けの商売でナンバーワンを目指す、というのは作戦としては超妥当だと思います。
ただ、その中で天才が出てしまったら、その商売もニッチじゃなくなってしまいますけどね。
ユーチューバーなんてニッチな職業が、ヒカキンのような人が出ることでメジャーになるようなものです。
勿論、時代の流れもあったでしょうけど、それを拾い切ったのは天才だからでしょう。
元々の才だけでなく、積み重ねてきたものがあったから、ですね。
だから、ニッチな道には早めに投資する、というのはありです。
しかし、ニッチな商売は天井が割と低いところにあります。
これまたスポーツ選手の年収で表すとわかりやすいですね。
やはり人気スポーツは億単位ですが、そうでないスポーツは数千万前後になるでしょう。
勿論、数千万円でも超すごいと思いますけどね。
うちの社長の場合、ここを間違えていたんです。
元々ニッチな商売をはじめ、気に入ってもらえる人が増えればよいというスタートだったにも関わらず、メジャーな人気を求めてしまいました。
その結果、求めているものと、結果の相違がでることで、すさまじいストレスがかかり、荒れに荒れていったため、もともと才能のあった人心掌握能力がどんどんすたれていく結果になりました。
ニッチなものをメジャーにする能力は言うまでもなくなかったわけですね。
まあ、そのニッチな部分でも全然上位に入れていないので、そもそも能力が大きく足りていなかったのですが・・・。
まずは、自分が達成したい目標は明確にしましょう。
億稼ぎたい人が、マイナースポーツを選択していたら馬鹿でしょう。
逆に、運動能力が超高い人間が、数千万円を稼ぎたいのであれば、マイナースポーツの方が良いかもしれません。
スポーツをなめているのではなく、単純な効率として考えた場合、ですね。
ここの相違を無くせばなくすだけ、人生は過ごしやすくなります。
間違えないように気を付けて行きましょうね。
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